幸せとは何か?仮面ライダーキバから学ぶ!
答えのない話ではありますが、仮面ライダーキバで”幸せ”について考えさせる話があったので、紹介させてください。ちょっと重いかな?
話の概要
あるカップルがいました。男性はファンガイア、女性は人間。ファンガイアというのは仮面ライダーキバでは敵モンスター的な存在で、通常は人間を襲い、寿命が人間より長く、歳をあまりとりません。また、ファンガイアには掟があり「人間を愛すること」を禁じており、掟を破ったものは処刑されてしまいます。男はその掟をやぶって逃げ続け、女性に正体を明かさず、結婚します。22年後、女性は重い病気にかかります。男は彼女に少しでも元気になってもらいため、宝石を盗み出して彼女に贈ります。しかし、担当医から彼女はもう助からないと聞きます。男性は彼女が亡くなる前に何かしてあげたいと思いますが、どうしてあげればいいかわからず、迷っていました。そのとき、女性は男性に22年前に一緒に植えた”ネムノキ”の所まで連れっていて欲しいといいます。”ネムノキ”まで連れて行ったところで、男性は自分がファンガイアだということを女性に伝えようとしますが、女性は「わかっていた」と言います、続けていいます
「あなた、私は幸せでした・・・とっても・・・ありがとう・・・」
といって“ネムノキ”の前で息を引き取ります。
その後、イクサ、キバと戦闘になり、彼は瀕死の状態になってしまいます。そして、張っていくように亡くなった女性がいる”ネムノキ”の前までいき
「これからも・・・ずっと一緒だ」
と言い、消えてしまいます。
男性が女性を最後まで看取れてホッとした
良い人だろうと、なんだろうと、理不尽に登場人物がドンドン消えていくのが、仮面ライダーキバの特徴ではありますが、この話は比較的良い最後なのではないでしょうか?ちなみに私は泣きました。
二人としては、ずっと夫婦でいたかったのだと思いますが、女性が生きている間、男性が処刑されなくて、良かったと思う。女性としては悔いない一生だったのではないでしょうか?こういう生き方ができたら、幸せなんじゃないかなと思いました。
なぜ幸せになれたか?
フィクションではありますが、なぜ、男は22年間逃げ切れたのかを考えてみます。実は話の中で、途中何回か処刑されそうになり、邪魔が入ったからというのが最大の原因ですが、それを抜きで考えます。一言でいうと
覚悟を決めたからだと思います。
「ファンガイアの掟を破ってまでも、彼女と過ごして逃げ続ける!」
という明確な覚悟があった。むしろそれしか頭にないくらいの覚悟があったからだと思います。
その覚悟は尋常なものではなく、処刑に来たクイーン(位の高いファンガイア)に
「必ず逃げ続けて見せる!」
と宣言するぐらいの気合の入りようでした。
恐らくそう決めた瞬間から、”ネムノキ”で亡くなるまで、幸せだったのではないでしょうか?
もちろん、二人にとって理想的な最上の人生ではないと思います。
一番の理想は「逃げずに安心して2人で暮らし、女性も病にかからない」ということだと思いますが、まずそれは不可能です。ただし、
「置かれた状況においては最大の幸せ」
ではあったのではないでしょうか?
現実でも同じことが言えると思います。
お金が腐るほどあって・・・
家が豪邸で・・・
みんなから尊敬されて・・・
好きなことができて・・・
最後、老衰かなんかでふっ・・・と天国へ・・・
なんて、できたらいいですよね。でも、まぁそんな都合のいいことはないわけです。
なので、覚悟を決めて、今の状況をよりよくしようと決めれば、置かれた環境の中ではより良い幸せが得られるのかなと思いました。
私もこういう人生を送りたいと思いました。
今回紹介した話
仮面ライダーキバ 第23話 変奏曲・永遠の逃亡者
第24話 皇帝・ゴールデンフィーバー
からの抜粋でした。
男性役の水橋研二さんの演技が、、、泣ける。。。今回、紹介した夫婦の愛の話と同時並行に、音也と次狼とゆりの三角関係についてもこの話で一区切りつきます。”愛”がテーマの回ですね。
またタイトルにもあるように、仮面ライダーキバ・エンペラーフォームが初披露目になる回です。