今回は平成仮面ライダー3作目「仮面ライダー龍騎」の仮面ライダータイガについて学んだことを書きたいと思います。
仮面ライダータイガとは?
仮面ライダー龍騎は13人のライダーたちが「ミラーワールド」という鏡の中にある戦場で争い合い、残った最後の1人だけが願いを叶えられるという言わゆるバトルロワイヤル形式の物語です。
仮面ライダータイガこと東條悟は、彼が所属してる大学の教授(香川教授)と手を組み、争いの場であるミラーワールドを閉じようとします。ミラーワールドを閉じるためには神崎結衣の命を奪う必要があり、神崎結衣を守る仮面ライダー龍騎とナイトたちと衝突します。
個人的にいうとスーツデザイン、武器ともに、かなりかっこいいです。特にファイナルベントの「クリスタルブレイク」は相手の不意をついて、攻撃するというバトルロワイアルに適した必殺技であり、人気が高いです。
一言でいうとヤバい奴(サイコパス?)
ここまでは、まあ、普通のやつかな?と思いますが、彼の行動・言動が、何やら奇妙なのです。神崎結衣の命を奪うことを、香川教授に「英雄的行為」だと諭され、積極的に神崎結衣を襲いにいきますが、戦う手口が卑怯すぎたりします。あれ?この行動は英雄といえるのか?みたいなことをいくつもしでかします。
合理的なんだけど発想がおかしい
その当時は「サイコパス」と言う言葉は流行っていなかったと思いますが、その先駆け的な存在であると思います。
しかし、彼は「英雄になればみんな褒めてくれる」という理由で動いていることもあり、純粋であるとも言えます。そのため今でも熱狂的なファンに指示されている存在でもあります。
北岡に論破される
そんな彼の奇行を見かねた(?)北岡秀一がこう言い放ちます。
「英雄っていうのはさ英雄になろうとした瞬間に失格なのよ」
それを聞いた東條はショックを受けてしまいます。
彼をどう見るか?
はた目から見たら、視野の狭い奴だなぁ~とは思いますが、私はあまり東條のことは馬鹿にできないと思います。確かに東條は間違ってはいるかもしれないけど、何者かになろうとして、もがいている。後ろ指を指して笑うことはできないかなと思います。こういった東條みたいに必死になっている人間に、
「大学院生の分際で英雄なんて言ってないでまずは社会に出て仕事しろやボケ!」
と思っている人はそれはそれで冷めすぎているのかな。と思います。今の時代「まずは社会に出てみたけれど、ブラック企業に入って撃沈」ってこともありえますからね。それじゃあ人生もったいない。少なくとも私はそういう人間にはなりたくない。
彼はただ純粋であり、それが裏目に出てしまっただけ
だと、私は解釈しました。
夢・目標を追いかける時の注意点
誰でも裏目に出てしまえば、東條のようになってしまうかもしれない。
特に純粋であればあるほどそうなってしまうのだと思います。
なので、ここでは「東條がどうすれば良かったのか?」また「我々も東條のようにならないためにはどうすれば良いか?」
を考えてみます。
夢を追いかける人いうのは往々にして東條みたいなことになりがちです。「結局、何がしたいんだ?」ということになります。東條は北岡に「英雄っていうのは英雄になろうとした時点でダメ」って言われた時点で、何も言い返せていません。ということは
「英雄」になりたいと思っている割に「英雄」について深い考えがないのです。
常日頃「英雄について」考えている人ならば「英雄」について何かしら言い返せると思います。北岡は「英雄」っていうものが何なのかイメージがついているので、ああいった名言が出るわけです。流石、スーパー弁護士!
東條に「英雄について思う存分、語ってください!」といってもおそらく数分で語り終わるでしょう。
では、どうやって深く考えるか?
私は「深い考え」というのは、「考える切り口をたくさん用意する」ということだと思っています。
例えば「英雄」を例にとると
・英雄とは何か?
・何の英雄になりたいか?英雄になれればそれでいいのか?
・周りで英雄だと思う人たちは?その共通点は?
・周りから英雄だと言ってもらえれば英雄になるのあ?
という考える切り口をたくさん用意して、常日頃考えておけば、北岡に論破されることはないわけです。