平成仮面ライダーの曲は魅力的な曲がたくさんあります。
その中でも私が特に気に入ってる曲。それが、
『仮面ライダー龍騎 挿入歌「Revolution」』
今回はその魅力について語りたいと思います。
この曲は番組のクライマックスシーン(主にモンスターにファイナルベントを使うとき)に流れてくる曲です。
物語の序盤(1話‐33話)までは
「果てなき希望(いのち)」が流れていたのですが、
終盤(34話‐48話)はこの「Revolution」が流れます。
ソロのピアノから入り、そのあと、激しい曲が演奏される!
冒頭の歌詞からインパクトが強く、
欲しいものがわからなくてもなんでも手に入るから
欲望だけ刺激されて思考停止。
で始まります。
聴く人には「欲しいもの手にいれてないよー。」と思う人もいるかもしれませんが、大半の人は日本という国にいるだけで大体満たされているというのが、私の見解です。
誰が言ったかわかりませんが、諸外国と日本の違いで、
日本人は水と安全は無料だと思っている。
という話があります。
それ以外にも、普通の家庭に生まれるだけで、高い識字率や計算能力などなど数え切れないものが付与されます。
また、親・祖母・祖父が健在だったら、誕生日・クリスマスに
「何か欲しいものは、ないのか?」
と聞かれたする家庭も少なくないと思います。
何もなくても色々与えられちゃう訳です。
幸福ではありますが。でも、そうしているうちに、それが当たり前になって、自分は何が欲しいのか、わからなくなるわけです。挙げ句の果ては、何がしたいのかもわからなくなる。
要は思考停止。
(※ちなみに北岡先生は欲望が好きだが、それをしっかり認識して、楽しんでいるから思考停止でない。彼は別格)
さらに歌詞は続き、
夜に闇を貪るように眠りに落ちていけば、
自分が誰かなんて夢の中
と歌詞は続きます。
これは「夜に好きでもないことやって、寝落ちしちゃう」って意味だと捉えました。私はよく学生の頃やりました。
好きかどうかもわからないネットゲームやって、朝5時に寝て、昼12時起きるという生活を。
その頃、「自分は一体何をしたいんだぁ!?」と悩んでいましたが、こんな麻痺した状態では何も見つかりませんよね。
ここまで歌詞を聴いていると
じゃあ一体どうすればいいんだぁ~
って感じになります。歌詞も「ど~こへ~流されるの~♪」と続きます。
でも、歌詞の最後に答えがあります。
それは・・・
この胸に生まれついた生きる威力を武器に
孤独だって何度だって強くなれ。
この曲を聴くたびに仮面ライダー龍騎の登場人物たちを思い浮かべます。彼らはたまたま、神崎士郎からカードデッキを渡され、仮面ライダーになりますが、彼らは別にカードデッキで変身しなくても、やることは変わらないのです。そう!生きる威力が武器、いうなれば生きているだけでいいのです。
もっと言い換えると「生き抜く力」と言い換えられると思います。
(サバイブですね(^ ^))
変身しなくても、城戸真司は困っている人がいれば助ける。
変身しなくても、秋山漣は恋人を命に代えても守る。
変身しなくても、北岡秀一は欲望を満たせる。
変身しなくても、浅倉威は人を倒せる。
彼らは意識しなくても、なんとなくわかっているのだと思います。
重要なのは「武器」だとか「カードデッキ」だとかそんなことではなく
生き抜く力
そのものなのだと。
私はこの曲を聴くたびに、こう思っています。
人生を生き抜くには確かに「英語」が話せるだとか、人と仲良くする「コミュニケーション能力」だとか、「論理的思考」だとか色々な技があるけど、それは仮面ライダー龍騎で言うところの「手札」でしかない。結局は「手札」を使う本人の「生き抜く力」が必要なんだな!と。
そうすれば、思考停止せず、おのずとやることは見えてくる。
おそらく彼らのように自然に思うがまま、動くようになると!