よく、テレビのワイドナショーなどで
「詰め込み方式の教育なんて時代遅れだ!」
なんて言葉をよく耳にしたりすることはありませんか?
これは今に始まったことではなく、昔から問題提起がされていたようです。その証拠に30年以上前の作品に現れています。
今回は1983年に放映された「科学戦隊ダイナマン」の「第30話 敵はガリ勉進化獣」から得られた教訓を元に、詰め込み方式の勉強について論じたいと思います。
今回紹介する進化獣「トゲアリシンカ」は勉強が好きな進化獣(※)で、得意な勉強を活かし、ダイナマンの技を研究して勝負を挑みます。
※進化獣・・・科学戦隊ダイナマンではダイナマンに敵対するモンスターのことを進化獣と呼びます。
まず、この進化獣の勉強の仕方が実に素晴らしい!
どんな勉強をするかというと、
ダイナマンの動きをモニター画面で観ながら気づいたこと、閃いたことをすぐノートに書いているのです!
更にダイナマンの技の強さを分析し、対策を1人ずつ練ってから戦いに臨んでいるのです。やり手のビジネスマンかこいつは。。
特にダイナブラックの対策が単純だけど理にかなっててスマートでした。
戦う前にこれだけ準備をするモンスターは例を見ないでしょう!
しかし、応用力がなく、勉強した技なら倒せるのですが、少しでも技にアレンジが加わるとパニックになって、何も対応できなくなるのです。
まさに詰め込み式学習の犠牲者です。
もちろんお約束の流れで、ダイナマンに負けてしまうのですが、ここでは仮にどうしたらダイナマンに勝てたか?ということを考えてみましょう。前述にもある、「応用力がない」というのが最大の敗因ではありますが、では「応用力」とはなんでしょう?
敗因は何か?
トゲアリシンカはダイナマンの技に対する研究はしっかりしていました。しかし技の研究に固執するばかりに、「なぜ?ダイナマンは強いのか?」という根本的な部分については考えていませんでした。それを知っていれば、技が変化してもパニックすることなく戦えたのだと思います。
現実にも言えること
これはこの話に限ったことではありません。昨今の「詰め込み方式の学習」にも言えることではないのでしょうか?
詰め込み式の勉強では「この場合はこう解答する」といったパターンに分けて勉強すると目先の得点はあがります。しかし、なぜそうなるのか?といったことがおろそかになってしまい、少しでもパターンが違ったら対応できなくなりわけです。
それはそのことに対して「なぜ」を問いかけないからです。「なぜ」を問いかけることにより、物事の本質に気づき、多少パターンが変わっても対応できるようになるのです。
この話を観てからというもの、仕事でもプライベートでも「なぜ?」を考える回数が増え、頭が回ってきた気がします。
これが私が「科学戦隊ダイナマン 第30話 敵はガリ勉進化獣」から学んだことでした。