特撮ヒーローに欠かせないのは、なんといっても悪の組織!
恐ろしい悪の組織、ちょっと抜けてる悪の組織、憎めない悪の組織。。色々あると思いますが今回紹介するのは超人機メタルダーの敵対組織。その名も
ネロス帝国
今まで私が観た中でも悪の組織として、組織力がダントツに高く、学べるものが非常に多いです!今回はそのネロス帝国の魅力に迫ります。
悪の組織ネロス帝国とは?
帝王、ゴッドネロスを頂点とした悪の組織で、株価の操作、兵器の密売などで利益を上げ、世界を裏から牛耳ろうとしている組織。軍団を4つに分け、それぞのトップに裁量を任せています。
自発的に動いている
良い組織の条件として「やらされ感」がなく「自発的」ということが挙げられると思います。
ネロス帝王は、当然ながら、ゴッドネロスに絶対服従ではありますが、依存はしておらず、ネロスの指示には従いはするものの、各自、臨機応変に自発的に対応します。
どのくらい自発的かというと、自発的過ぎて軍団員全員で、ゴッドネロスのサプライズ誕生日祝いをするくらいです。
結局「メタルダーを倒すのが先決だ!」とゴッドネロスに怒られましたが・・・。
超人機メタルダー第4話『魚雷アグミス対海軍少尉メタルダー』の冒頭部分より。
軍団長へのホウレンソウの徹底ぶり
ネロス帝国は4つの大きな軍団に別れ、それぞれ、『凱聖』と呼ばれる軍団のトップに大きな裁量権があります。ネロスの意とそぐわないなどの不測の事態があれば、担当者が軍団長にエスカレーションし、軍団長が判断し、責任をとり、任務を部下に続行させ、あとで軍団長から帝王に報告したりしています。
なんか会社みたいですね。
なんといっても軍団長が責任をとってくれるからすごい!(ただし、それも軍団長の性格次第で責任をとらない酷い軍団長もいます。。)
軍団長同士が競い合い、派閥抗争がある
軍団長は多種多様です。
ネロスの右腕と呼ばれるエース的な軍団長
部下の面倒見が良い軍団長
どんな手を使ってでも手柄を立てたい軍団長
縁の下の力持ち的な軍を率いる軍団長
彼らがトップとして軍団を指揮し、軍団同士で競いあり、高め合っています。まるで会社組織みたいです。
いつでも昇格できるチャンスがある
実力があり成果を上げると、ドンドン昇格していきます。軍団員のトップガンダーやタグスキー・タグスロン兄弟などは、重要任務をこなして昇格しています。
そしてゴッドネロスは「メタルダーを倒したら凱聖に一気になれる」と言う条件を提示しています。こういった昇格できるチャンスがあるからこそ、軍団員は自発的に行動するのかもしれませんね。
部下を育てる
部下を教育したりもします。4大軍団の1つ、ヨロイ軍団の凱聖クールギンが、女性を手荒に扱う、雄闘ウォッガーに「女の扱い方を勉強しろ」と指導したことがあります。リアルすぎるだろ・・・。今の時代にはちょっとこの言葉は微妙ですが、軍団員に強くなってもらいたいという軍団長の想いが伝わってきます。
結局何がすごいのか?
簡単に言うと、他の特撮番組の悪の組織とは違い、エスカレーションや軍団長の裁量が大きかったり、立ち居振る舞いが
会社組織
のような振る舞いです。これは他の特撮番組では見られない特徴であると言えます。
その上で、軍団間、もしくは軍団員間での競争意識が高く、切磋琢磨している様子が伺え、絶妙な組織バランスだと思います。
欲を言えばもっと軍団間で仲がよければ良かったかもしれませんが。
こいつぁすごいぜ!
↑すみません。どうしても書きたかった。。。