仮面ライダーオーズは後藤さんの成長物語でもある
仮面ライダーオーズという作品は「人間の欲望」テーマにした興味深い作品です。
それ以外にもたくさん魅力がありますが、そのうちの1つに
後藤さんが成長する過程
というもの魅力の一つです。
初登場時は気取っていた感じですが、話が進むにつれて、悩みながら自分の殻を破るところが目が離せません。特に仮面ライダーバース「伊達明」と会ってからの彼のリアルな変化が非常に面白い。
一気に変わるのではなく、話を重ねるごとに徐々に彼の心境が変わっていくところが現実味を帯びています。
第14話 『プライドと手術と秘密』
では「プライドを捨てたら終わりだ」と言っていましたが、
第26話『アンクとリングと全部のせ』
では、メダルに関する情報を得たいがために、
「なんなら土下座でもしますよ」
といいます。
また
第29話『姉と博士(ドクター)とアンクの真実』
では、目的のために今まで断っていた”ケーキを食べまくる”という仕事を率先してやるようになったりします。
この話の後、
第34話 親友と利用とその関係
では、伊達明に太鼓判を押され「もうお前はバースになる資格がある」
と言われます。
普段は少し気取った感じの後藤さんですが、自分の殻を破り、プライドを捨て、目標のために頑張っているところをみると、自分が恥ずかしくなります。
なぜなら、私は全くの逆だからです。
普段は気取ってないけど、肝心なところで恥を捨てられない。
そこで今回は後藤さんから殻の破り方を学んでみようと思います。
なぜ殻を破れたか?行動の軸がきまったから
ここで、なぜ後藤さんが殻を破れたか考えてみます。
私は、後藤さんの「行動の軸」が決まったからだと思います。
伊達明にバースバスターを渡され、ふっ飛ばされてしまった後藤さん。それから、バースバスターを預けられ、伊達明についていきながらバースバスターの練習に励む。という「行動する軸」が決まったわけす。このあたりから彼の目の色が変わったのではないかと思います。
よく、自己啓発書などでは「自分の目標を決めろ!」なんていうことが書かれていたりしますが、確かに重要ですが、結局抽象的なものになってしまい、わからない。
今回の後藤さんのように
”しばらくはバースバスターの使い方を覚える”
”伊達についていく”
など、実際に行動できる軸を見つけると良いと思いました。
なぜ行動の軸を決められたか?
さらに深堀りします。
なぜ?後藤さんは行動の軸を決められたのか?
私は「周囲の人間の影響」だと思いました。
伊達明と行動を共にし、「後藤ちゃんナーイス♪」などと言われているうちに、目の前のことに集中できるようになっていっています。序盤は「世界を守る」という漠然とした考えてでしたが。まさにメンターと言える存在でしょう。
メンター以外のメンツも素晴らしい。火野映司や、後藤を頼る知世子。周囲の人間もまた、彼を変えさせる要因の一つだと思いました。
現実においては
結局の所、鴻上会長が後藤を1人前のバースにするように伊達明に依頼をしているようで、すべて鴻上会長の思惑通りではありますが、
現実ではこんなことはありえない。
誰かがそんな快適な環境を与えてくれるわけではない。
自分から良い環境に飛び込んで行くしか無いのです。
実際自分が行動していること
私は良いと思う著者の書籍の出版記念講演に参加したり、
特撮俳優に会える機会に自ら飛び込んでいきます。
もちろん、ちょっと失敗したり、良いことばかりではないですが、それ以上に得られるものが大きい。
明らかに自分の考え方が変わって行っています。
まだ、この程度の行動ですが、後藤さんの行動をみて、更に自分から尊敬する人たちのいる場所に行こうと思いました。
よし!これからたくさん人に会うぞ!