以前にも
「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイドMOVIE大戦2010」から学んだことについて記事を書きましたが、
これぞ!特撮にしかできない表現方法
というシーンがあるので今回はそのシーンをクローズアップしたいと思います。
門矢士の復活シーンについて
この映画では一度、門矢士が倒れた後、復活するシーンがあります。
夏海、雄介、海東が門矢士の存在を想い、門矢士の写真に祈りを込めます。
すると、姿透明な門矢士が現れ、夏海たちの方に向かって歩いてきます。
歩く先には、今までディケイドが助けた仮面ライダー達の映像のパネルがドミノのように並べてあり、そのパネルを門矢士が歩くたびに姿がハッキリとして、すべての映像パネルを潜りぬけて、門矢士が復活します。
人の存在というものは、周囲の人の想いで形成される。
周囲の人の想いというものを、映像パネルに見立て、それをくぐり抜けていくことによって、門矢士の存在が形成されていくわけです。
この表現は、通常の小説、漫画、映画ではできない、特撮ならではの表現なのではないかと思います。
小説、漫画では映像パネルをくぐるような表現は難しいし、
通常の映画では
「映像パネルをくぐって復活するってなんだよ!わかんねぇよ!」
と総ツッコミをくらうこと間違いなし。
仮面ライダー。特にディケイドという独特なパラレルワールドな特撮の世界観だからこそ、違和感なく実現できる表現だと思います。
まさに特撮ならでは芸術的なシーンの1つだと思います!
特撮ってやっぱりすごい!