仮面ライダーバース、伊達明。
美青年風の登場人物が多い、平成仮面ライダーシリーズの中、
少し昭和のニオイのするナイスガイ!
こんな男。いや!漢になりたい!
しかし、意外と彼が発する言葉使いは繊細なところがあると気づきました。
今回は
第23話 キレイと卵と眠る欲望
脚本:小林靖子
第24話 思い出と恋と海のコンボ
脚本:小林靖子
で伊達明から学んだ言葉の使い方について紹介させてください。
話の概要(ザックリです)
伊達明はかつての仕事仲間、佐倉優美と出会う。
優美は現在、化粧品会社の開発主任を担当していた。
その化粧品会社の社長は彼女の妹・麗で、その美貌と経営力で、会社は急成長を遂げていた。
麗は自分の美貌と経営力を、優美に誇示する。
そんな時、優美の前にヤミーが現れ、「妹・麗のようにキレイになりたい」という欲望をつけこまれる。
ヤミーにとりつかれた優美はキレイになった彼女はその姿をみる男性を次々と虜にしていくが、伊達明は彼女を見ても全く様子が変わらない。
彼女はなぜ伊達は虜にならないのかと聞く。
伊達はこう答える
昔のお前が好きだったからじゃない?
今のお前には1つもよく見えねぇし。
なぁ佐倉、一緒にアフリカのサヘルで働いていた時、大変だったけど楽しかったよな。
お前夢中になると他の事、全部吹っ飛んじまって・・・
でも、あん時のお前はキレイだった。
今のお前は欲望っていう酒に酔っ払っているだけだ。
まさに伊達男!
カッコいい。カッコ良すぎるぞ!伊達明!
伊達の「あん時のお前はキレイだった」というセリフの後で、
昔の優美と伊達の映像ができます。彼女は作業着のような格好をしているけども、満面の笑み働いてるんですよね。
ここで不意に泣いてしまいました。
もう一回いいます。
カッコ良すぎるぞ!
ところで、伊達が優美に言った「キレイ」という言葉、使い方は合っているのか?
調べてみると
1.美しい、特に見た目がきらびやか・はでで美しい様子。
2.よごれ・余計なものがない様子。
出典:岩波国語辞典
なんですね。注目するのは2の意味。
外見だけでなく、笑顔で必死にひたむきに働いている純粋な人のことも「キレイ」というんですね。
1の意味で「キレイ」だと思った人間は彼女の虜になってしまった。
伊達は2の意味で彼女が「キレイ」だと思っていたので、その想い伝えた。
伊達さん・・・使い方バッチリ合ってます!
見た目は少し濃いけど、言葉は繊細なナイスガイです!
今回のように、伝えたいときに伝えたい言葉を選ぶことができれば、より良い生活ができると思いました。
優美になぜ虜にならないのか。と聞かれたときに
「うーん。なんでだろう?なんとなく。」
だったらシラケるし、
「昔のお前の方が美しかった!」
だと語弊がある。嘘付け!って話にもなりかねない。
人に適切正しく言葉を伝えられる力をつけたいと思いました。
じゃあどうすれば良いか?
じゃあ。そういう言葉選びのセンスを磨くにはどうすれば良いか?
- 言葉の意味を深堀りする
- 辞書を引く
この2つだと思います。(単純過ぎますかね?)
今回の「キレイ」という言葉にしても、
外見がよければそれがキレイなのか?
美しいとの違いは何か?
例えば「手がキレイ」「手が美しい」と言った場合にどんな違いがあるか?
外見がキレイ・心がキレイ・外見が美しい心が美しい
それぞれ違いは何か?
などなど。。
そして、考えた後に辞書を引いてみる。
言葉ひとつひとつに対して興味をもてば、面白いし、そういった訓練をしておけば、その場に適した言葉を伝えられる。
そう感じました。