戦隊ヒーローを現実世界とリンクさせる本が出版
当ブログのコンセプトは「特撮ヒーロー番組で得た学びを現実に活かす」なのでネタを探し求めていたところ、ある日ネットサーフィンをしていたら、ある本が目に入りました。
それは
書籍:戦隊ヒーローから学ぶ数字活用コミュニケーション術
著:佐々木達郎
出版:合同出版
です。既に戦隊ヒーローから学び、実践している人がいるとは。。
ネットの情報だと、出版記念セミナーが、開催されるとのこと!著者の想いとかも聞けるかもしれない!と思い、すぐさま申し込んで行ってきました!
会場の雰囲気
講演会場は新宿紀伊国屋のイベントスペースで行われました。参加者は30名ぐらいだったと思います。講演者はお二方。
1人は著者の佐々木達郎さん。そしてもう一方は、大西みつるさん。イベント案内のプロフィールから経歴を抜粋すると人材開発・組織開発コンサルタントや企業セミナーなどをしていらっしゃり、様々なビジネス現場のリーダーをされている方だそうです。
講演会の参加者は著者の知り合いも数名いるように見えたので、
全く面識がなく、特撮と現実の接点について興味をもって参加しているは私ぐらいなもの!ふっふっふ(意味不明な笑い)
講演の内容は?
書籍の内容については、ほとんど触れずに、著者ならではの「戦隊ヒーローとは?」についてのイントロダクションがありました。またリーダー論・チーム論について、著者と大西みつるさんと対談のような形式で、講演が進みました。
特撮を現実に活かす学びは得られたか?
そういう話は、本に書いてあるので、講演会ではあまり話はありませんでしたが、それでも、いくつかあるので、紹介します。戦隊ヒーローが好きでかつ、MBAを取得している著者ならではの考察が炸裂しました。
ビジネスのチーム編成は5人が丁度よい
なぜなら、7人を越えるあたりから相互のコミュニケーションのコストが大きくなり、効率が悪くなるからだそうです。確かに自分もチームが7人だったときはチームっていう実感がなかったかも。それと派閥みたいな感じで、分裂したような気がする。
また、
バンダイナムコ企業努力がすごい!
同社の売り上げをみると、何十年も売上は横ばいなのですが、その間、人口が減少し少子化が進んでいます。つまり、需要が下がっているということ。ということは
需要が下がっているにも関わらず売上を落としていない
という企業努力が見えるようなのです。なるほど!
バンダイナムコの戦略を観察すれば、現実に活かせる知恵が得られるかもしれません。
恐竜の戦隊ヒーローの時の売上が高い
戦隊ヒーローの売上をジャンル別で表してみると、恐竜、忍者、車・・・などなどあるのですが、恐竜の戦隊ヒーローになると、売り上げがかなり伸びるそうです。売上が低迷してきていると、恐竜の戦隊ヒーローが登場するようです。
恐竜と戦隊ヒーローの相性は抜群ですね。恐竜の歴代ヒーローはみんなデザインがカッコいいですからね~。
特撮ではないけれど。。。
大西みつるさんの話が面白かったです。もともと社会人野球の監督をされていた方なので、野球とビジネスとの接点に関して非常に熱弁されていて、勉強になりました。
1つは「意味のイノベーション」という話。
例えば「ネイル」と聞くと
「女性が美しく見せるためにするもの」
という印象がありますが、最近はプロ野球選手でもネイルするようです。それは
「爪を保護するため」
だそうです。野球はボールを投げる過ぎると爪が割れてしまうのですが、ネイルをすると爪が割れにくくなるそうなのです。
なので、「ネイル」1つをとっても意味(目的)を変えれば、行動が変わるので、社員のモチベーションをあげたり、生産性を上げたりするときは、意味を変えてあげると良いそうです。これを意味のイノベーションというそうです。
例えば、私は会社で毎日、日報を書かされているのですが、
「日報を書く」→書かないと上司に怒られる
と思うのではなく、
「日報を書く」→ブログ記事作成の練習になる
と意味を変えてあげれば、前向きにとらえて日報を書くことができるのかなと思いました。
2つ目は「それぞれの役割を発揮させる」という話。
強い野球チームは3連打が何回もでるが、確率でいうと27分の1。でも実際はそれ以上に、3連打は出るわけです。なぜかというと
足の速い選手1人が塁に出る。
↓
ファーストが1塁に張り付く
↓
1、2塁間があく。
(また、ピッチャーの気が少しランナーに向く)
↓
その隙をついて、2人目が1塁と2塁の間に、打つ。
・・・といったように、
1人目は足が速い。2人目は1、2塁間に打つそして、3人目につなぐ。
という役割があるので、27分の1しかでない3連打が何回もでるということでした。ここで、仮に1人目が足が遅くて盗塁する気がなかったり、2人目がホームランを狙おうとしてフルスイングしていたら3連打の確率はグッと減るでしょう。
仕事もまさに同じで、A先輩がB後輩を怒っている!じゃあ俺はBを励ましにいってあげようかな?みたない役割を意識していないとチームは回らないのかなと思いました。
最後に
このブログでも提唱しているように、特撮から現実に学べる点は非常に多いと確信しました。だって本まで出しちゃってる人もいるのですから!
ちなみに、この時のイベント参加費は500円でした。500円でこんないい話が聞けるのは破格。特撮がなかったらこの出会いもなかったわけで、やはり特撮に感謝!
書籍の方はこれから読みますが、これは期待大!感想はまた記事に起こします!