仮面ライダーWは二人で一人の仮面ライダー。
現実においても人間一人で生きていくのイバラの道。気の合わない人間、気の合う人間と上手く関係性を築きながら成長していくわけです。運良く気の合う人間とタッグを組んでも、意見や考え方、力関係のバランスがとれないことなんて日常茶飯事。
テレビをみても、仲良し夫婦が離婚!人気のお笑い芸人がコンビ解散!なんてよくある話ですよね。
今回はパートナーとの信頼関係の絆について、仮面ライダーWから学んだことを紹介します。
話の概要
仮面ライダーWは左翔太郎・フィリップの二人で一人の仮面ライダーに変身するライダー。
あるとき、敵と戦っている最中に仮面ライダーWの変身が解除されてしまう。原因はフィリップの力が強くなってしまい、相棒の左翔太郎がその力に追いつけなかったためだ。
それを知った翔太郎はフィリップの前から姿を消す。
フィリップも翔太郎と組むことに疑問を感じていた。
しかし、フィリップは翔太郎の尊敬する鳴海荘吉の残した言葉「nobody,s perfect(誰も完全じゃない)」を見つける。
この言葉は鳴海荘吉が今回の依頼人に当てた言葉であり、彼のポリシーである
「罪を暴き、心をいたわる」
の精神によるものだった。フィリップは翔太郎も鳴海荘吉と同じポリシーで動いているということを知り、翔太郎を探し出し、彼にこのように言う。
鳴海荘吉の意思を受け継いだWは戦闘マシーンであってはならない。
強いだけのWに価値は無い。
君の優しさが必要だ。翔太郎。
それがもし弱さだとしてもボクは受け入れる
その言葉を聞いた翔太郎はフィリップともう一度変身する。
そして、戦っている最中に翔太郎はこうフィリップに告げる
お前が相棒と思っているうちは俺は二度と折れねぇぞ
その瞬間、Wの全身が輝き出し、サイクロンジョーカーエクストリームにパワーアップする。
強いだけのWに価値はなし!
強いだけのWに価値はない。
これはWに限らず、特撮ヒーロー全般に言えること。
強いだけの特撮ヒーローに価値はない。
強いだけでいいのか?
この問いかけは、特撮ヒーローを考える上で大切な考え方だと思います。
そして、翔太郎の「弱さ」を「優しさ」と受け入れるフィリップ、それに食らいついつく翔太郎。そのリアルな関係性は、日常の人間関係とも重なり。ホロッと涙が出てしまいました。
現実でどう活かすか?
現実において、気の合う仲間との関係性が崩れるとき、一旦、お互いの価値観を思い出してみると良いと思います。今回でいうと翔太郎もフィリップも鳴海荘吉が遺した言葉、
「罪を暴き、心をいたわる」
を思い出したから、信頼関係が強固になったのだと思います。
そもそも、お互いの人間関係が築けたのは、価値がある部分で一致していたからだと思います。なので、何かしらの部分で一致している価値観が必ずあるはず。
どんなときに、笑いあえたか?
どんなときに、協力できたか?
できるだけ、最初に出会ったときのことを思い出すと良いと思いました。なんてことのない、相手の受け答えなど。
それを探せば、相手に歩み寄ることができる。
そう思いました。
信頼関係が回復するだけけでなく、おそらく、今回の話のように強固なものとなると思います。
今回紹介した話について
今回は、仮面ライダーW第32話『風が呼ぶB/今。輝きの中で』